〜「歩くだけ」で、ムリなくキレイになれるってホント?〜
「痩せたい。でも走るのはムリ…」そんなあなたに伝えたい話
「最近、お腹まわりが気になってきた」
「階段を上ると、なんか重い…」
「運動しないとと思うけど、ジムなんて続く気がしない」
私が運動指導に関わってきた30年以上、こうした声は毎年のように耳にしてきました。特に40代・50代からの女性に多いのが、「体重は気になるけど、激しい運動はちょっと…」という葛藤。
でもある日、高校のバスケット部を引退したばかりの生徒が言ったんです。
「先生、今の私にちょうどいい運動って何ですか?」
その時、迷わず私はこう返しました。
「歩くこと。ちゃんと歩けば、体は変わる」
すると彼女は笑いながら言いました。
「え、歩くだけで痩せるなら、もっと早くやってました!」
けれど、ウォーキングを“ただの散歩”と侮ってはいけません。
ちゃんと歩けば、代謝は上がるし、筋肉は目覚めるし、気分だって変わる。
歩くことは、誰にでもできる“体質改善のスイッチ”なんです。
🔥脂肪は「歩いて」燃える。そのメカニズムとは?
「本当に歩くだけで痩せるの?」
そう疑いたくなる気持ち、よくわかります。
でも、科学的にもちゃんと証明されています。
ウォーキングは「有酸素運動」の代表。体内の脂肪を、酸素と一緒にエネルギーに変えていく運動です。
脂肪燃焼が本格的に始まるのは、歩き始めて約20分後。
それまでは糖質がメインの燃料ですが、20分を過ぎたあたりから脂肪がメインのエネルギー源に変わります。
ここがポイント!
- “やや早歩き”のスピードで歩く(軽く汗ばむくらい)
- 毎回30分〜60分を目安に
- 週3〜5回、コツコツ継続する

これだけで、体脂肪は確実に反応します。
実際、私の接骨院に通っている60代の女性患者さん。
「買い物のついでに毎日30分歩くようにしました」と話していました。
3ヶ月後、明らかに足取りが軽くなり、当院のインボディー(体重計)で測ったら体重が3キロ減り、ウエストも引き締まったんです。
💪筋肉が目覚めれば、代謝は自然に上がっていく
「痩せにくくなった」「太りやすくなった」
その正体は、ズバリ「基礎代謝の低下」。
基礎代謝とは、何もしなくても使われるエネルギーのこと。
寝てても、呼吸してても、脳を動かしてても使われている。
でも、年齢とともに筋肉が減ると、この基礎代謝もガクンと下がります。
だからこそ、筋肉を維持する=痩せやすい体を作るということなんです。
ウォーキングがすごいのは、下半身の大きな筋肉(太もも・ふくらはぎ・お尻)を総動員するところ。これらが刺激されれば、基礎代謝はグッと上がります。
実際、ある運動教室の80代女性が、週3回のウォーキングと軽い筋トレを半年続けたところ、血圧と体重が下がり、内科の主治医が「薬を減らしましょう」と驚いていました。
体は、年齢に関係なく変わります。
それを支えるのが、筋肉と代謝。ウォーキングはその土台づくりに最適です。
💧むくみ・セルライトに「ふくらはぎ」は最強の味方
ふくらはぎの筋肉って、実は“第2の心臓”って呼ばれてるんです。
理由は、心臓から遠く離れた足の血液を、重力に逆らって押し戻すポンプ(筋肉ポンプ)の役割をしているから。
このポンプが動かないと、血液やリンパが足に溜まり、
「むくみ」や「セルライト」ができやすくなってしまう。
そこでウォーキング!
- 筋肉がポンプとして機能し、血液とリンパを流す
- 汗をかくことで体内の老廃物や水分を排出
- 血行が促進されて、肌の透明感まで変わる

とある高校野球部のマネージャー。
毎日の登下校で意識して20分以上歩くようにしたら、足のむくみが軽くなったと言ってました。
「歩くだけで、脚が細くなった気がする」と言って笑う彼女の顔が、まさにウォーキングの広告塔みたいでしたよ。
🌈“がんばらない”から続く。それがウォーキングの魅力
痩せる運動って、つらくて苦しいものだと思っていませんか?
でもウォーキングは、その逆です。
ある専門学校で講義中にこんなことがありました。
「先生、ダイエットの一番のコツって何ですか?」と質問されたので、
「“やりたくなる運動”を選ぶことだよ」と答えました。
ウォーキングって、
・誰とも約束しなくていい
・高価な道具もいらない
・その気になれば今すぐ始められる

そして、
・朝日を浴びて脳がシャキッとする
・お気に入りの音楽でテンションが上がる
・歩数アプリで昨日の自分と勝負できる

楽しいから、続くんです。
無理して気合でやるより、自然と体が求める。
それが一番、強い習慣です。
🧭 正しく歩けば、ちゃんと痩せる。5つのポイント
①スピード
やや早歩き(時速4〜6km)がベスト。
「ちょっと息が上がるけど、話はできる、歌がうたえるスピード」程度。
脂肪がよく燃える“ゾーン”をキープ!
②頻度
週3~5回を目標に。
初心者は週3回スタート→徐々に増やしてOK。
毎日がベストですが「無理なく」が原則。
③時間
最低20分、理想は30〜60分。
脂肪は20分を超えてから本格的に燃え始めます。
「今日は短め、明日はたっぷり」でもOK!
④脈拍の目安
最大心拍数(220-年齢)の50〜65%が理想。
例:60歳の方なら80〜104拍/分。
「少し息が弾むけど話せる」が目安。
⑤続けるコツ
・朝に歩くと、その日1日が快調に
・音楽やラジオとセットにして気分アップ
・歩数アプリやカレンダーで記録して達成感◎

✨「その一歩」が、理想のあなたをつくる
ウォーキングは、
脂肪を燃やし、代謝を高め、体を整える。
さらに心まで軽くしてくれる“魔法の習慣”。
どんなに忙しい日でも、
どんなに気分がのらなくても、
靴を履いて一歩外に出た瞬間、
あなたの体は変わり始めています。
さあ、今日はちょっとだけ遠回りして帰ってみませんか?
その一歩が、きっと明日のあなたをもっと好きにさせてくれますよ。
✅:ダイエット目的のウォーキング実践法
項目 | 推奨内容 |
スピード | やや早歩き(時速4~6km) |
頻度 | 週3〜5回以上 |
時間 | 1回30分〜60分 |
心拍数 | 目安:年齢に応じた脂肪燃焼ゾーン(例:60歳→80〜104拍/分) |
その他 | 無理なく継続できる環境・音楽・歩数記録が大切 |
新潟市中央区長潟3-2-2 たかやま接骨院 高山 慶市