こんにちは。
接骨院で30年、現場で数えきれない患者さんと向き合ってきた私ですが、最近よくこう聞かれるんです。
「先生、お風呂って“いつ”入るのが体にいいんですか?」
これ、実は奥が深い質問なんです。
「入浴=夜」のイメージが強いですが、目的や体の状態によって“最適なタイミング”はガラッと変わります。
今日はそんな“入浴のタイミング”について、私自身の経験や、患者さんとのエピソードも交えながら、お話ししていきます。
入浴は“タイミング”が命
「湯船に浸かるだけで疲れが取れる」なんて話、よく聞きますよね。
でも、それが“夜の22時”と“朝の6時”では、体への影響がまったく違うんです。
ある日、学校の部活動でトレーナーとして帯同していた時、生徒にこう言われました。
「昨日の試合のあと、22時に熱い風呂に入ったら逆に眠れなくなりました…」
それ、やっちゃいけない入浴パターンです。
お風呂って、入る時間を間違えると自律神経を乱したり、睡眠の質を下げたりと、逆効果になることも。
では、目的別にベストな入浴タイミングを解説していきましょう。
朝風呂のメリット・デメリット
朝風呂が向いている人とは?
朝風呂には、交感神経を刺激して「やる気スイッチ」を押してくれる効果があります。
特に、朝がだるい・寝起きが悪い・低血圧気味という人にぴったり。

【こんな人におすすめ】
- 午前中に集中力が上がらない
- 仕事前に頭をシャキッとさせたい
- 夜の入浴が習慣化できない
私も、学会や講習会が朝からあるときは、前日の夜にホテルに泊まることが多いんですが、そういう日は朝6時に起きて、ぬるめのお風呂に10分ほど入ります。
体がスッと目覚めて、頭もシャキッとするんです。
正直、コーヒーより効くこともあるくらいですよ。
朝風呂で注意すべきポイント
ただし、高血圧の方や寒い季節は注意が必要。
いきなり熱いお湯に浸かると、血圧が急上昇する恐れがあります。
【注意点】
- 起きてすぐはNG!最低10分は布団の中でゆっくり体を起こす
- 湯温は38〜40℃のぬるめで
- 入浴後はしっかり水分補給

夜の入浴が整える自律神経
夜の入浴は、“副交感神経”を優位にし、心身をリラックスさせる効果が抜群です。
睡眠の質が爆上がりする入浴法
就寝の90分前に入浴すると、深部体温がスムーズに下がり、入眠がスッと楽になります。
これは、筑波大学の研究(2019年)でも報告されていて、「入浴が睡眠の質を高める」と科学的に証明されています。
【おすすめ入浴法】
- 湯温は40℃前後
- 入浴時間は10〜15分
- 湯上がり後はスマホNG!照明も暗めに

私は毎晩21:00頃に入浴、22:30にはベッドへ。これで睡眠の質はかなり安定しました。
NGな入浴タイミング
逆に、寝る直前の熱い風呂はNGです。
「風呂に入ったら目が冴えちゃって…」という人、だいたいこのパターン。
深部体温が高いままでは、スムーズに眠れません。
運動後の入浴は回復のカギ
疲労回復に最適なタイミングとは?
運動後は、筋肉の微細な損傷と炎症が起こっています。
入浴はこの修復を助ける「血流促進効果」が期待できますが、タイミングが重要。
【理想のタイミング】
- 運動後30〜60分以内が◎
- その間に軽くクールダウン&ストレッチを

アスリートに伝えている「黄金ルール」
高校生やアスリートにはいつもこう伝えています。
運動後、「冷水シャワーで熱を引いてから、ぬるめのお湯に入るのが最強だよ」
実際、試合や合宿中はこの方法で翌日の疲労感が激減したという報告も多いです。
私が実践している“ベストな入浴タイミング”
私は、夜にリラックスするためにお風呂に入り、朝は気分をリセットするためにもう一度入る、いわゆる“ダブル入浴”をすることがあります。
毎日ではありませんが、たまに取り入れると、心も体も整う感じがして調子がいいんです。
・夜:副交感神経を優位にして熟睡
・朝:ぬるめで交感神経にスイッチオン

入浴剤は気分に合わせて「炭酸ガス系」や「ラベンダーの香り」をチョイス。
香りの効果も絶大なんですよ。
患者さんからも「朝も夜も入っていいんですか?」とよく聞かれますが、
「自分のコンディションに合わせて調整すればいい」というのが、私の考えです。
まとめ:自分にとっての“整う時間”を見つけよう
入浴は、ただのリラックスタイムではなく、
「体と心を整える、最強のセルフケア習慣」です。
朝型の人、夜型の人、運動する人、仕事でストレスの多い人――
それぞれに最適な“整うタイミング”があるはずです。
この記事を読んだあなたも、今日から「なんとなく入る」のをやめて、
「目的に合わせて入浴の時間を変えてみる」。それだけで体は変わってきます。
次の休日、ちょっと早起きして朝風呂に入ってみませんか?
きっと、体も心もシャキッと軽くなるはずですよ。
新潟市中央区長潟3-2-2 たかやま接骨院 高山 慶市
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