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【腸内環境】腸を元気にする発酵食品の選び方|現場で感じた食と健康のつながり

栄養 Nutrition

「先生、最近練習すると疲れが抜けなくて、腰の張りも取れないんです」

これは部活動でハードな練習をしている高校生の選手からの相談です。腰や肩の痛みで来院するケースは多いのですが、よく話を聞くと 食生活や腸内環境の乱れが疲労の回復を妨げている ことも少なくありません。

腸内環境は“第二の脳”と呼ばれるほど、全身に影響を与えます。その腸を整えるのに欠かせないのが発酵食品です。日本は発酵食品大国。味噌汁や納豆など、昔から身近な食品の中に健康の知恵が詰まっています。今回は、発酵食品の種類や選び方、そして現場での体験談を交えてお伝えします。

発酵食品ってどんなもの?

発酵食品とは、微生物の働きによって食材が人にとって有益に変化した食品のこと。保存性が増し、栄養価が高まり、風味も豊かになります。

種類はとても多く、身近な食卓に当たり前のように並んでいます。

  • 調味料:醤油、味噌、酢、みりん、塩麹
  • 豆類:納豆、豆腐よう(沖縄の島豆腐を泡盛や米麹に漬け込んで発酵させたもの)
  • 野菜類:ぬか漬け、キムチ、ピクルス
  • 魚類:かつお節、塩辛、なれずし
  • 肉類:生ハム、サラミ
  • 乳製品:ヨーグルト、チーズ
  • 飲料:甘酒、日本酒、ビール、ワイン

接骨院に来られる患者さんに「普段どんな発酵食品を食べていますか?」と尋ねると、「納豆ぐらいかな」と返ってくることが多いです。けれど、本当は食事の中に自然と多く含まれているんです。

発酵食品の効能(体が感じる5つのメリット)

1. 腸内環境を整える

善玉菌が悪玉菌を抑え、便秘や下痢を防ぐ。ヨーグルト、納豆、漬物などはその代表です。

高校サッカー部の選手で、毎日の食事にヨーグルトを取り入れたところ「試合前の緊張で体調を崩しにくくなった」と話していました。腸内環境が整うことで、便通のリズムや疲労の回復が安定したと実感したそうです。

2. 代謝を高める

ビタミンB群を含む発酵食品は、体の代謝をスムーズにします。酢や納豆、キムチがその例。

私自身も、昼食に酢を使った料理を食べると午後のだるさが減る実感があります。

3. 悪玉コレステロールを減らす

大豆系の発酵食品には血管を守る働きがあります。納豆や味噌は動脈硬化の予防にもつながります。

4. 抗酸化作用

味噌や赤ワインなどには抗酸化物質が多く含まれ、老化や病気の原因となる活性酸素を抑えてくれます。

5. ストレスの軽減

ぬか漬けや味噌、ヨーグルトに含まれるGABA(アミノ酸の一種)は、イライラを和らげる作用があるとされています。

高齢者体操教室の参加者の中にも「漬物を食べるとホッとする」と笑顔で話す方がいました。

発酵食品をつくる微生物たち

発酵の主役は「カビ」「酵母」「細菌」の3種類です。

  • 麹菌:味噌、醤油、酒、みりんなど
  • 酵母:パン、ワイン、ビール
  • 乳酸菌:ヨーグルト、チーズ、漬物
  • 酢酸菌:酢、ナタデココ
  • 納豆菌:納豆

スポーツトレーナー専門学校の授業で学生に「味噌汁1杯の中に何種類の菌が関わっているか知ってる?」と質問すると、多くは驚きます。実は1つの料理に複数の微生物が関与していることも珍しくありません。

日本が発酵食品大国になった背景

日本は高温多湿で食料が傷みやすいため、保存のために発酵の技術が発達しました。

さらに、仏教の影響で長い間肉食が制限されていたため、大豆や魚を発酵させて栄養を補ってきた歴史があります。味噌や納豆、魚醤はその代表格です。

稲作との関わりも深く、稲わらには納豆菌が、米には麹菌が自然についていました。これが日本の発酵文化を支えてきたのです。

発酵食品の選び方と取り入れ方

  • 無添加や伝統製法に近いものを選ぶ

 例えば、昔ながらの天然醸造の味噌や漬物。

  • 毎日少しずつ続ける

 一度に大量ではなく、少量を継続。

  • 食物繊維と組み合わせる

 野菜や海藻と合わせると、善玉菌のエサになり腸でよく育ちます。

接骨院の患者さんで「ヨーグルトを食べても変化がない」と悩んでいた方に、果物やオートミールを加えて食べるように提案しました。すると便通が改善し、腰痛も軽くなったと報告がありました。腸の状態が変わると、体の不調まで和らぐことを実感しました。

まとめ 腸を整える発酵食品は生活の味方

発酵食品はサプリメントではなく、昔から人々が食べてきた“食文化”そのもの。腸内環境を整え、疲労やストレスを和らげ、全身を元気にしてくれる存在です。

毎日の味噌汁、納豆、漬物、そして時にはヨーグルトやチーズ。ほんの少しの積み重ねが腸から全身を変えていきます。

「腸が整うと、体も心も軽くなる」――これは患者さんやスポーツ選手、高齢者教室の方々と接してきて、私が一番強く感じていることです。

腸の健康は人生の質そのもの。今日の食卓に、発酵食品をひとつ加えてみませんか?

新潟市中央区長潟3-2-2 たかやま接骨院 高山 慶市

#腸内環境 #腸活 #発酵食品 #便秘解消 #免疫力アップ #新潟市 接骨院

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管理人
高山 慶市

接骨院(柔道整復師)の道に足を踏み入れてから、あっという間に35年。
この間に取得した資格は山のよう。柔道整復師はもちろん、スポーツトレーナー、ケアマネジャー、テーピング、リハビリや治療に関する資格も取り揃えていて、その数は我が家の洗濯物の山と良い勝負です(笑)。

トレーナーとしては、陸上競技・サッカー・バスケットボール・野球と、さまざまな競技の現場に立ち会ってきました。高校のグラウンドや体育館で、選手のケガや疲労に向き合ってきた日々は、今でも私の財産です。

そんな経験を活かして、当院ではケガの応急処置からリハビリ、競技への復帰までをトータルでサポート。もちろん、スポーツとは無関係な日常の「ちょっと痛い」「なんだか重い」も、しっかり診ています。

そして最近は、ブログでも情報を発信しています。
その名も《イキイキ!生活改善ラボ》!
運動・休養・栄養・予防の4つを柱に、「自分の体をもっと大切にしたくなる」そんなきっかけになる記事を書いています。

実はこのブログ、コロナ禍で外出が難しくなったとき、「来られない患者さんにも何かできないか」と思ったのが始まりなんです。
そこから、自分の経験や現場のエピソードを交えて、健康情報を届けることが楽しくなってきました。

「ここに来ればなんとかしてくれる」「この人の言うことならちょっと試してみよう」
そんなふうに思ってもらえるように、院でも、ブログでも、YouTubeでも、インスタでも、地域の“かかりつけ”として皆さんの元気を支えていきたいと思っています!

〒950-0932 新潟県新潟市中央区長潟3-2-2 たかやま接骨院 高山 慶市

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